移住

千葉

潮風が運ぶ色を染める家|南房総・千倉の古民家で始めた植物染めの工房暮らし

東京のアトリエで二十年近く布を染めてきた植物染め作家の美緒は、いつからか、自分の仕事から季節が抜け落ちていることに気づいていた。朝、地下鉄に乗り、窓のない作業場で媒染液を温め、夕方になると同じ道を戻る。手元には桜色や若草色の布が重なっていく...
神奈川

世田谷の戸建を売り、海まで徒歩6分の秋谷へ。50代夫婦が5,299万円の家で始めた第二の暮らし

世田谷の家には、家族四人の時間がそのまま残っていた。浩一、56歳。妻の恵、54歳。二人の子どもは独立し、4LDKの戸建には使わない部屋が増えた。便利な街で、近所付き合いもある。住宅ローンも終わりが見えていた。それでも二人は、空いた部屋を守る...
神奈川

東京の夜景より、朝の海を選んだ。都内の経営者夫婦が逗子・小坪の7,498万円のマンションへ移住するまで

東京の夜景は、仕事が終わっていないことを思い出させた。拓海と奈緒はともに45歳。拓海は小さなIT企業を経営し、奈緒はブランド企画の会社を営んでいる。港区の高層マンションは、取引先にも空港にも近く、二人の忙しい生活に合っていた。けれど窓の向こ...
神奈川

東京の厨房を離れ、三浦野菜のそばへ。料理人が三崎・諸磯へ移住し、小さなレストランを開くまで

朝採れのかぶを切った瞬間、包丁の向こうから水がにじんだ。料理人の水野航平、39歳。都内のレストランで十五年働き、最後の五年は料理長を任されていた。評判も収入も安定していたが、厨房へ届く野菜は、産地の名前が書かれた箱の中にあった。つくった人の...