2026-10

東京

駅徒歩4分、ひとりで選ぶ新しい拠点|調布の築浅マンションで始めた40代の街暮らし

四十五歳の誕生日を迎えた朝、編集者の奈緒は、更新時期を知らせる賃貸契約の封筒をテーブルに置いた。都内の出版社で働き始めて二十年。結婚を急ぐことも、郊外に大きな家を持つことも、自分の人生には必要ないと思ってきた。仕事が忙しい時期は会社の近くに...
千葉

駅徒歩4分、庭のある一階へ|流山おおたかの森で共働き家族が見つけた「急がない朝」

朝七時二十分。由衣がオンライン会議の資料を確認している横で、夫の亮介は娘の水筒を探し、四歳の紬は「靴下が片方ない」とソファの周りを回っていた。都内の賃貸マンションで暮らしていた頃、平日の朝はいつも小さな競争だった。エレベーターを待ち、混み合...
千葉

潮風が運ぶ色を染める家|南房総・千倉の古民家で始めた植物染めの工房暮らし

東京のアトリエで二十年近く布を染めてきた植物染め作家の美緒は、いつからか、自分の仕事から季節が抜け落ちていることに気づいていた。朝、地下鉄に乗り、窓のない作業場で媒染液を温め、夕方になると同じ道を戻る。手元には桜色や若草色の布が重なっていく...
埼玉

「67歳で、もう一度家を買う」。リ・バース60を知った夫婦が吉見町の2,990万円の平屋へ住み替えるまで

「この家で、あと何回この階段を上るんだろう」六十七歳の柴田隆司がそう思ったのは、二階の雨戸を閉めに行く途中だった。膝に痛みを感じ、手すりにつかまって立ち止まった。埼玉県内の築三十八年の戸建て。妻の和子と二人で子どもを育て、住宅ローンも完済し...
埼玉

海外で車を描いてきた男が、大宮へ帰った。5,380万円のガレージ付き住宅で父と始める第二の暮らし

二十七年間、長谷川修一は車の線を引き続けてきた。大学卒業後に自動車メーカーへ入り、四十代からはドイツのデザイン拠点で働いた。ヘッドライトの角度を一ミリ単位で調整し、まだ名前もない次世代車の輪郭を何百枚も描いた。仕事は刺激的で、海外での生活も...
東京

帰る時間が違う夫婦に、同じ朝が戻った。大森駅徒歩4分、1億3,480万円のタワーマンションを選んだ理由

結婚して七年、相沢直人と美咲は、同じ家に住みながら別々の時計で暮らしていた。直人は映像配信会社のプロデューサー。海外チームとの会議は夜に集中し、帰宅が日付をまたぐことも多い。美咲は羽田空港に勤務する国際線のグランドスタッフで、始発より早く家...
神奈川

世田谷の戸建を売り、海まで徒歩6分の秋谷へ。50代夫婦が5,299万円の家で始めた第二の暮らし

世田谷の家には、家族四人の時間がそのまま残っていた。浩一、56歳。妻の恵、54歳。二人の子どもは独立し、4LDKの戸建には使わない部屋が増えた。便利な街で、近所付き合いもある。住宅ローンも終わりが見えていた。それでも二人は、空いた部屋を守る...
神奈川

東京の夜景より、朝の海を選んだ。都内の経営者夫婦が逗子・小坪の7,498万円のマンションへ移住するまで

東京の夜景は、仕事が終わっていないことを思い出させた。拓海と奈緒はともに45歳。拓海は小さなIT企業を経営し、奈緒はブランド企画の会社を営んでいる。港区の高層マンションは、取引先にも空港にも近く、二人の忙しい生活に合っていた。けれど窓の向こ...
神奈川

撮影が終わっても、誰かを演じていた。人気俳優が北鎌倉の庭付き1LDKで取り戻した「素の時間」

「カット」がかかったあとも、どこかで役を演じ続けている気がした。俳優の高瀬蒼、38歳。二十代で出演した青春映画をきっかけに注目を集め、いまでは主演作が途切れない人気俳優だ。街を歩けば声をかけられ、食事をすれば翌朝には店の名前まで噂になる。成...
神奈川

音楽を売る場所ではなく、育てる場所を。人気ミュージシャンが葉山・長柄の1億3,999万円の邸宅にアトリエを構えた理由

アルバムが完成するたび、榊原蓮は少しずつ空っぽになった。43歳。デビューから十八年、アリーナ公演を満員にする人気ミュージシャンだ。都心の自宅には最新の防音室があり、事務所にも専用スタジオがある。それでも制作を始めると、売上や再生回数、締切の...
東京

子どもが巣立ったあと、犬と暮らす家を選んだ。50代夫婦が東雪谷の2SLDKへ住み替えた理由

娘が家を出てから、食卓に空席がひとつ増えた。健一は53歳、美穂は51歳。二人は長く住んだ賃貸マンションで、夫婦だけの生活を始めていた。静かになった家は気楽でもあり、少し広すぎるようにも感じた。そんなある日、美穂が保護犬の譲渡会から帰ってきて...
神奈川

東京の厨房を離れ、三浦野菜のそばへ。料理人が三崎・諸磯へ移住し、小さなレストランを開くまで

朝採れのかぶを切った瞬間、包丁の向こうから水がにじんだ。料理人の水野航平、39歳。都内のレストランで十五年働き、最後の五年は料理長を任されていた。評判も収入も安定していたが、厨房へ届く野菜は、産地の名前が書かれた箱の中にあった。つくった人の...
東京

部屋を減らしたら、休日が広がった。50代夫婦が本駒込の52㎡へ住み替えた話

息子が家を出てから、使わない部屋が二つ残った。55歳の浩一は雑誌編集者、妻の由美は図書館司書。郊外の4LDKは子育てにはちょうどよかったが、二人暮らしになると掃除と手入れの時間ばかりが目立つようになった。休日の朝、由美が誰も使わない子ども部...
埼玉

家賃を払い続けるより、小さくても自分たちの家を。30代夫婦が西大宮で選んだ1,399万円の中古戸建

「駅から29分」と聞いた瞬間、由佳はスマートフォンの画面を閉じかけた。毎朝電車で都内へ通うなら、駅から遠い家は候補になりにくい。けれど隣に座っていた夫の直人は、物件の写真をもう一度開いた。「でも、1,399万円だよ。4LDKで、土地も120...
埼玉

東京を離れても、仕事は遠くならなかった。30代共働き夫婦が和光市で選んだ新築4LDK

拓海の仕事は、画面の中に街をつくることだ。ゲーム開発会社で背景デザイナーをしている。締め切り前は在宅勤務が続き、リビングの端に置いた机が職場になる。そのすぐ後ろで、5歳の息子と2歳の娘が遊んでいた。妻の沙耶は33歳の保育士だ。仕事では子ども...
神奈川

駅徒歩29分で、家族の朝は短くなった。30代共働き夫婦が相模原で選んだ新築4LDK

朝七時十五分。洗面所の前で、また三人がぶつかった。「先に歯だけ磨かせて」「今日、髪を結んでほしいんだけど」「ごめん、八時から会議だから、あと五分でここを使いたい」36歳の直樹と、34歳の亜希。小学二年生の娘・結菜と三人で、相模原市内の2LD...
神奈川

駅から36分でも、この家が近かった。湘南で働く共働き家族が選んだ中古戸建

駅から徒歩36分。物件情報を見たとき、菜月は画面を閉じようとした。これまで家探しでは「駅徒歩15分以内」を条件にしていたからだ。夫の直人は41歳。訪問リハビリの仕事で、日中は車で藤沢市内を回る。菜月は39歳の翻訳者で、仕事の大半は自宅。小学...
千葉

母の部屋を、必要になる前につくった。40代夫婦がおゆみ野の中古戸建を選んだ理由

母から電話がかかってくる回数が、少しずつ増えていた。「電球が切れた」「病院まで車で送ってほしい」。一つひとつは小さな頼みごとだ。それでも46歳の高校教師・修一と、44歳で介護職の妻・恵には、数年後の暮らしを考える合図に思えた。二人に子どもは...
千葉

夜勤明けに「おかえり」が聞こえる。38歳の看護師が新浦安の築古マンションを選んだ理由

午前九時を少し回ったころ、真紀は新浦安駅の改札を抜けた。夜勤明けの身体には、朝の光が少しまぶしい。けれど、駅から家まで歩く時間が七分になってから、帰り道を長いと感じることはなくなった。真紀は38歳。浦安市内の病院で看護師として働き、小学四年...
東京

マンションなのに、家の中に階段がある。40代共働き夫婦が早稲田で選んだ戸建て感覚の住まい

生活音を気にする賃貸暮らしから、戸建て感覚のメゾネットへ。40代共働き夫婦が新宿区戸山・早稲田エリアで98㎡の中古マンションを選んだ理由を描く物語。
東京

寝室は別にした。50代夫婦が練馬区の3LDKへ住み替えた理由

「寝室、分けない?」妻にそう言われたとき、夫は少し驚いた。夫は55歳。妻は53歳。結婚して28年になる。子どもは二人いたが、長男は就職して家を出て、長女も結婚して別の街で暮らしている。今は夫婦二人きり。住んでいるのは、練馬区内の4LDKの戸...