庭のある暮らしを、3,499万円で手に入れた ── さいたま市中央区円阿弥、ある家族の選択

埼玉

庭のある暮らしを、3,499万円で手に入れた ── さいたま市中央区円阿弥、ある家族の選択

「庭が欲しい」というのは、娘が生まれた日から、妻の由香里がずっと口にしてきた言葉だった。

マンションの1階で、専用庭がある物件。それが最初の条件だった。東京で探し始めて1年、その条件を満たす物件が、さいたま市中央区にあった。

さいたまという選択

夫の賢一は36歳、大宮のメーカーに勤めている。由香里は34歳、育休中で来年から職場復帰の予定だ。子どもは3歳の娘が一人。今は北浦和の賃貸マンションで3人で暮らしている。

東京での物件探しは最初から壁にぶつかった。1階で専用庭付き、3LDK以上、予算4,000万円以内。この条件を同時に満たす物件は、都内ではほぼ存在しなかった。それがさいたま市に目を向けた理由だった。

賢一の職場まで、自転車で行ける距離になる。由香里の復帰先もさいたま市内だ。「実は最初から埼玉が正解だったんじゃないか」と、二人は今になって笑う。

専用庭という条件の意味

物件を見に行った日、娘は庭に出てすぐ、しゃがんで土を触り始めた。

賃貸のマンションで育った娘に、「外」がある暮らしを与えたい。それが由香里の、言葉にならない動機だった。庭があれば、夏にプールを出せる。何かを植えられる。夕方、外に出て少し風に当たれる。扉一枚で外につながる空間が、子どもの育ち方を変えると思っていた。

1階という条件は、その庭のためにある。マンションの1階は敬遠されがちで、価格が抑えられる傾向がある。でも専用庭がある物件では、1階であることが最大の強みになる。

3,499万円とリノベーション

2007年築のさいたま市中央区のマンション。2026年8月に全面リノベーション済みで、浴室・キッチン・トイレ・洗面所・給湯器・全室クロスと建具が新しくなっている。築20年とは思えない室内だった。

LDKは16.7帖。和室6帖と洋室が2部屋、それにウォークインクローゼット。3,499万円という価格は、このエリアの新築マンションの半額以下だ。頭金700万円を入れて35年ローンを組むと、月々の返済は約11万円。管理費と修繕積立金を合わせても月々約23,000円の追加で、今の家賃より安くなる計算だった。

「これだけ広くて、庭があって、リノベ済みで、この価格なら」と賢一は言った。その一文で、二人の結論は出た。

バス23分という距離

さいたま新都心駅からバスで23分。これが最大のネックだった。

でも賢一の職場は大宮で、最寄りのバス停から歩いてすぐのところに停留所がある。由香里は車を持っていて、保育園の送迎は車でできる。「バスが不便かどうかは、どこに行くかによる」と賢一は言う。大宮方面なら不便ではなく、東京に出る時だけ少し時間がかかる。週に一度あるかないか、という頻度だ。

近くに小学校がある。ペット可で、いつか犬を飼う話も出ている。

夕方の庭

引越しの計画を立てながら、由香里は夕方の庭を想像する。娘が外で遊んでいる。賢一が帰ってくる。窓から声をかけて夕食を呼ぶ。それだけのことが、ずっと欲しかった日常の形だった。

3,499万円は、その庭の値段だと思っている。

この物件の詳細・資料請求はこちら(Yahoo!不動産)

※物件情報は掲載時点のものです。売約済みや価格変更の場合があります。最新情報はYahoo!不動産の物件ページでご確認ください。記事中の月々返済額はシミュレーションによる目安であり、実際の返済額は借入条件により異なります。

※本記事はフィクションです。登場人物・エピソードはすべて架空のものです。本記事はアフィリエイト広告を含みます。掲載画像はイメージであり、実際の物件とは異なる場合があります。