結婚会見の翌日から、城戸亮の生活は変わった。
マンションのエントランスを出るたびに、誰かがいた。コンビニに行くだけで、翌日には記事になった。それは想定していたことだったが、「家の中だけは自分たちの時間にしたい」という気持ちが、以前より強くなった。
結婚から半年後、亮と妻の麻里は世田谷区玉川台に家を買った。
なぜ戸建てなのか
亮は34歳。連続ドラマの主演が続き、ここ数年で一気に知名度が上がった。麻里も同業で、2年前の結婚は世間を賑わせた。二人とも多忙で、仕事のない日は貴重だ。
マンションも検討した。でも亮は「上下左右に誰かがいる場所に住む気になれなかった」と言う。エレベーターで顔を合わせる緊張感、廊下を歩く足音、それが日常になることへの抵抗があった。戸建てで、塀があって、玄関を開ければ自分たちだけの空間がある。それが出発点だった。
住友林業の家とサウナ
世田谷区玉川台1丁目。用賀駅から徒歩5分。住友林業施工の長期優良住宅、2022年築。土地94㎡、建物124㎡。全館空調、外部吹き抜け、畳リビング。そしてプライベートサウナと水風呂、外気浴スペースが1階にある。
サウナは、亮がずっと欲しいと思っていたものだ。撮影が続く時期、体のリカバリーに使う。海外に行くたびに高級ホテルのスパを使っていたが、「家にあれば毎日使える」という感覚がある。水風呂から外気浴スペースへ。その動線が、この家には自然に組み込まれていた。
麻里が気に入ったのは畳リビングだった。畳の上に座って、何もしない時間。「仕事をしていない自分でいられる場所が欲しかった」と麻里は言う。
白いベンテイガとガレージ
電動シャッター付きのビルトインガレージは、ハイルーフ対応だ。亮の白いベントレー・ベンテイガが収まる。
都内で愛車を持つことの難しさを、亮は長年感じていた。駐車場が遠い、シャッターがない、車を出すたびに目立つ。ガレージが内包された戸建ては、それを全部解決する。深夜に海外旅行から帰ってきた時、シャッターを開けて車を入れて、誰にも会わずに家に入れる。その動線が、亮にとっては理想だった。
2億3,800万円という決断
価格を見て、高いとは思わなかった。二人の収入を合わせれば、この規模の買い物ができる。それよりも「この条件が世田谷でこの価格で出ることは、もう二度とないかもしれない」という感覚の方が強かった。
用賀は、芸能関係の知人が何人か住んでいるエリアでもある。閑静な住宅街で、過度に目立たない。二子玉川まで歩いて行ける距離に、生活に必要なものが全部ある。世田谷区の中でも、このエリアの静けさは特別だと亮は思っている。

誰にも見られない時間
引越し後の最初の夜、二人はサウナに入った。水風呂で上がって、外気浴スペースに出た。世田谷の夜空は、都心よりも少し暗い。
麻里が「いい家だね」と言った。亮は何も答えなかった。でも同じことを思っていた。
2億3,800万円は、誰にも見られない時間を買った値段だ。

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