1億円の1LDKを、一人で買う理由 ── 二子玉川ライズ9,980万円と、ある男の住所の話

東京

1億円の1LDKを、一人で買う理由 ── 二子玉川ライズ9,980万円と、ある男の住所の話

「二子玉川に住んでいます」という一文が、名刺代わりになる時代がある。

森田健吾はそのことを、少し冷めた目で見ていた。住所がステータスになるという発想が、どこか恥ずかしいと思っていた。でも結局、二子玉川ライズのタワーウエスト8階を買うことにした。その矛盾を、43歳になった今は笑って話せる。

なぜ二子玉川なのか

健吾は渋谷のIT系企業でVPoEをしている。年収は人に言わない。独身で、30代の大半を仕事に費やした。麻布十番の賃貸に10年住んで、そろそろ買おうと思い始めたのは40を過ぎたあたりからだ。

最初は港区内で探していた。でも内見を重ねるうちに、自分が本当に求めているものが「都心の利便性」ではないことに気づいた。仕事はほぼリモートで、週1〜2回渋谷に出るだけでいい。だとすれば、多摩川の近くに住むという選択肢が出てくる。

二子玉川を初めてゆっくり歩いたのは、内見の帰り道だった。ライズから多摩川の河川敷まで歩いて5分。川の向こうに空が広がっていた。東京にいながら、東京っぽくない風景があった。その時に「ここだ」と思った。住所のブランドのためではなく、この景色のためだ、と自分に言い聞かせた。

9,980万円という数字

1LDK、43.62㎡。一人で住むには十分な広さだ。価格は9,980万円。かろうじて1億を切っている。

頭金3,000万円を入れて20年ローンを組むと、月々の返済は約31万円。管理費・修繕積立金を合わせると月約57,000円の追加になる。今の麻布十番の家賃が月35万円だったことを思えば、数字としては大きく変わらない。違うのは「積み上がるものがあるかどうか」だ。

二子玉川ライズの資産価値は過去10年で上がり続けている。大成建設施工、東急コミュニティー管理、24時間有人管理。この物件が市場で評価され続ける理由は明確だ。感情で買った、でも合理的な判断でもある。その両立が、健吾にとっては大事だった。

1LDKという選択

43歳で1LDKを買うことに、周りから「広くしなくていいの?」と言われた。

健吾の答えはシンプルだ。「今の自分に3LDKは必要ない」。将来家族ができる可能性はゼロではないが、それはその時に考える。今の自分の暮らしに合った場所に住む、それだけだ。

二子玉川始発の田園都市線で渋谷まで座っていける。ライズのショッピングセンターが徒歩130mにある。床暖房があって、ディスポーザーがあって、食洗機がある。生活の細々したストレスが少ない。仕事に集中したい時間と、何もしない時間が、この部屋には両方ある。

多摩川の朝

引越し後の週末、健吾は早起きして多摩川まで歩いた。河川敷でランニングしている人が何人かいた。川沿いのベンチに座って、コーヒーを飲んだ。東京の空が、妙に広かった。

住所がステータスだとは今も思っていない。でもこの景色のそばに住みたかった、という気持ちは本物だった。

9,980万円は、その「本物の気持ち」に対して払った値段だ。

二子玉川ライズ タワー&レジデンス タワーウエスト 8階
二子玉川ライズ タワー&レジデンス タワーウエスト 8階(スター・マイカ・レジデンス株式会社)東京都世田谷区玉川1丁目の物件詳細。世田谷区、間取り1LDK、43.62㎡(壁芯)、二子玉川駅から徒歩6分、北西向き、リフォーム・リノベーション済…

この物件の詳細・資料請求はこちら(Yahoo!不動産)

※物件情報は掲載時点のものです。売約済みや価格変更の場合があります。最新情報はYahoo!不動産の物件ページでご確認ください。記事中の月々返済額はシミュレーションによる目安であり、実際の返済額は借入条件により異なります。

※本記事はフィクションです。登場人物・エピソードはすべて架空のものです。本記事はアフィリエイト広告を含みます。掲載画像はイメージであり、実際の物件とは異なる場合があります。