中古一戸建て

千葉

潮風が運ぶ色を染める家|南房総・千倉の古民家で始めた植物染めの工房暮らし

東京のアトリエで二十年近く布を染めてきた植物染め作家の美緒は、いつからか、自分の仕事から季節が抜け落ちていることに気づいていた。朝、地下鉄に乗り、窓のない作業場で媒染液を温め、夕方になると同じ道を戻る。手元には桜色や若草色の布が重なっていく...
埼玉

海外で車を描いてきた男が、大宮へ帰った。5,380万円のガレージ付き住宅で父と始める第二の暮らし

二十七年間、長谷川修一は車の線を引き続けてきた。大学卒業後に自動車メーカーへ入り、四十代からはドイツのデザイン拠点で働いた。ヘッドライトの角度を一ミリ単位で調整し、まだ名前もない次世代車の輪郭を何百枚も描いた。仕事は刺激的で、海外での生活も...
神奈川

世田谷の戸建を売り、海まで徒歩6分の秋谷へ。50代夫婦が5,299万円の家で始めた第二の暮らし

世田谷の家には、家族四人の時間がそのまま残っていた。浩一、56歳。妻の恵、54歳。二人の子どもは独立し、4LDKの戸建には使わない部屋が増えた。便利な街で、近所付き合いもある。住宅ローンも終わりが見えていた。それでも二人は、空いた部屋を守る...
神奈川

撮影が終わっても、誰かを演じていた。人気俳優が北鎌倉の庭付き1LDKで取り戻した「素の時間」

「カット」がかかったあとも、どこかで役を演じ続けている気がした。俳優の高瀬蒼、38歳。二十代で出演した青春映画をきっかけに注目を集め、いまでは主演作が途切れない人気俳優だ。街を歩けば声をかけられ、食事をすれば翌朝には店の名前まで噂になる。成...
神奈川

音楽を売る場所ではなく、育てる場所を。人気ミュージシャンが葉山・長柄の1億3,999万円の邸宅にアトリエを構えた理由

アルバムが完成するたび、榊原蓮は少しずつ空っぽになった。43歳。デビューから十八年、アリーナ公演を満員にする人気ミュージシャンだ。都心の自宅には最新の防音室があり、事務所にも専用スタジオがある。それでも制作を始めると、売上や再生回数、締切の...
神奈川

東京の厨房を離れ、三浦野菜のそばへ。料理人が三崎・諸磯へ移住し、小さなレストランを開くまで

朝採れのかぶを切った瞬間、包丁の向こうから水がにじんだ。料理人の水野航平、39歳。都内のレストランで十五年働き、最後の五年は料理長を任されていた。評判も収入も安定していたが、厨房へ届く野菜は、産地の名前が書かれた箱の中にあった。つくった人の...
埼玉

家賃を払い続けるより、小さくても自分たちの家を。30代夫婦が西大宮で選んだ1,399万円の中古戸建

「駅から29分」と聞いた瞬間、由佳はスマートフォンの画面を閉じかけた。毎朝電車で都内へ通うなら、駅から遠い家は候補になりにくい。けれど隣に座っていた夫の直人は、物件の写真をもう一度開いた。「でも、1,399万円だよ。4LDKで、土地も120...
神奈川

駅から36分でも、この家が近かった。湘南で働く共働き家族が選んだ中古戸建

駅から徒歩36分。物件情報を見たとき、菜月は画面を閉じようとした。これまで家探しでは「駅徒歩15分以内」を条件にしていたからだ。夫の直人は41歳。訪問リハビリの仕事で、日中は車で藤沢市内を回る。菜月は39歳の翻訳者で、仕事の大半は自宅。小学...
千葉

母の部屋を、必要になる前につくった。40代夫婦がおゆみ野の中古戸建を選んだ理由

母から電話がかかってくる回数が、少しずつ増えていた。「電球が切れた」「病院まで車で送ってほしい」。一つひとつは小さな頼みごとだ。それでも46歳の高校教師・修一と、44歳で介護職の妻・恵には、数年後の暮らしを考える合図に思えた。二人に子どもは...
神奈川

マンションから戸建てへ。子どもの「庭でBBQしたい」で始まった藤が丘の家探し

「庭でBBQができる家に住みたい。」息子がそう言ったのは、ゴールデンウィークのことだった。その日は、家族で友人宅へ遊びに行っていた。友人の家は、横浜の郊外にある一戸建て。大きな庭があるわけではない。それでも、リビングの窓を開けると小さなテラ...
埼玉

庭のある暮らしを、3,499万円で手に入れた ── さいたま市中央区円阿弥、ある家族の選択

庭のある暮らしを、3,499万円で手に入れた ── さいたま市中央区円阿弥、ある家族の選択「庭が欲しい」というのは、娘が生まれた日から、妻の由香里がずっと口にしてきた言葉だった。マンションの1階で、専用庭がある物件。それが最初の条件だった。...