住み替え

東京

駅徒歩4分、ひとりで選ぶ新しい拠点|調布の築浅マンションで始めた40代の街暮らし

四十五歳の誕生日を迎えた朝、編集者の奈緒は、更新時期を知らせる賃貸契約の封筒をテーブルに置いた。都内の出版社で働き始めて二十年。結婚を急ぐことも、郊外に大きな家を持つことも、自分の人生には必要ないと思ってきた。仕事が忙しい時期は会社の近くに...
千葉

駅徒歩4分、庭のある一階へ|流山おおたかの森で共働き家族が見つけた「急がない朝」

朝七時二十分。由衣がオンライン会議の資料を確認している横で、夫の亮介は娘の水筒を探し、四歳の紬は「靴下が片方ない」とソファの周りを回っていた。都内の賃貸マンションで暮らしていた頃、平日の朝はいつも小さな競争だった。エレベーターを待ち、混み合...
埼玉

「67歳で、もう一度家を買う」。リ・バース60を知った夫婦が吉見町の2,990万円の平屋へ住み替えるまで

「この家で、あと何回この階段を上るんだろう」六十七歳の柴田隆司がそう思ったのは、二階の雨戸を閉めに行く途中だった。膝に痛みを感じ、手すりにつかまって立ち止まった。埼玉県内の築三十八年の戸建て。妻の和子と二人で子どもを育て、住宅ローンも完済し...
東京

帰る時間が違う夫婦に、同じ朝が戻った。大森駅徒歩4分、1億3,480万円のタワーマンションを選んだ理由

結婚して七年、相沢直人と美咲は、同じ家に住みながら別々の時計で暮らしていた。直人は映像配信会社のプロデューサー。海外チームとの会議は夜に集中し、帰宅が日付をまたぐことも多い。美咲は羽田空港に勤務する国際線のグランドスタッフで、始発より早く家...
神奈川

世田谷の戸建を売り、海まで徒歩6分の秋谷へ。50代夫婦が5,299万円の家で始めた第二の暮らし

世田谷の家には、家族四人の時間がそのまま残っていた。浩一、56歳。妻の恵、54歳。二人の子どもは独立し、4LDKの戸建には使わない部屋が増えた。便利な街で、近所付き合いもある。住宅ローンも終わりが見えていた。それでも二人は、空いた部屋を守る...
東京

子どもが巣立ったあと、犬と暮らす家を選んだ。50代夫婦が東雪谷の2SLDKへ住み替えた理由

娘が家を出てから、食卓に空席がひとつ増えた。健一は53歳、美穂は51歳。二人は長く住んだ賃貸マンションで、夫婦だけの生活を始めていた。静かになった家は気楽でもあり、少し広すぎるようにも感じた。そんなある日、美穂が保護犬の譲渡会から帰ってきて...
東京

寝室は別にした。50代夫婦が練馬区の3LDKへ住み替えた理由

「寝室、分けない?」妻にそう言われたとき、夫は少し驚いた。夫は55歳。妻は53歳。結婚して28年になる。子どもは二人いたが、長男は就職して家を出て、長女も結婚して別の街で暮らしている。今は夫婦二人きり。住んでいるのは、練馬区内の4LDKの戸...
千葉

大手企業勤務の39歳が海浜幕張の中古タワマンを選んだ理由。都心に1億円払わないという選択

「来年で住宅手当、終わるんだよね」夫がそう言ったのは、娘が寝たあとのことだった。夫は39歳。新卒から17年間、大手電機メーカー系の会社に勤めている。いわゆるJTCと呼ばれるような会社だ。転職経験はなく、現在は事業企画部の課長代理。勤務先は幕...
神奈川

マンションから戸建てへ。子どもの「庭でBBQしたい」で始まった藤が丘の家探し

「庭でBBQができる家に住みたい。」息子がそう言ったのは、ゴールデンウィークのことだった。その日は、家族で友人宅へ遊びに行っていた。友人の家は、横浜の郊外にある一戸建て。大きな庭があるわけではない。それでも、リビングの窓を開けると小さなテラ...
埼玉

2億円あっても、浦和を出る理由がなかった。

「2億出すなら、東京でも買えるんじゃない?」妻にそう言われたとき、僕は少し考えた。たしかに、その通りだった。2億2,800万円。マンションに払う金額としては、僕にとっても決して小さくない。ましてや、ここは港区でも渋谷区でもない。浦和だ。それ...
東京

マンションがマンションを買った ── ブランズタワー豊洲2億5,800万円と、ある夫婦の10年越しの戦略

「売れた」と夫の亮介からLINEが来た時、妻の沙穂は仕事中だった。「いくら?」と返すと、数字が届いた。画面を見た瞬間、声が出そうになって、口を押さえた。2016年、東雲で買った部屋亮介は40歳、外資系のコンサルティング会社に勤めている。沙穂...
東京

吉祥寺まで、歩いて21分 ── 武蔵野市吉祥寺北町4,780万円と、ある男の遅い決断

木村誠一が吉祥寺に初めて来たのは、大学に入った年の春だった。調布から井の頭線に乗って20分。改札を出た瞬間、「ここに住みたい」と思った。商店街の雑踏、公園の木漏れ日、古本屋と輸入レコード店が隣り合わせに並ぶあの密度。それが何なのかは言葉にで...